人生の本番はこれからだろ?

やっと70歳になった。少し人生の何たるたるかが見え始めた。本番はこれからだよ。

「青雲の志」より

2014年05月03日

山田孝男記者の卑劣


 新聞記者という人種はつくづく卑しい人間だと思わされる。
 4月29日付毎日新聞の1面に、同新聞の山田孝男が「日本記者クラブ賞」を授賞したと報じた。なにこれ、と驚くのは私だけか?

 公益社団法人・日本記者クラブ(吉田慎一理事長)は28日、山田孝男毎日新聞東京本社政治部特別編集委員(62)と、橋本五郎読売新聞東京本社特別編集委員(67)の政治コラムニスト2人に今年度の日本記者クラブ賞を贈ることを決めた。
 山田記者は2007年12月から毎週月曜に掲載しているコラム「風知草」で、政界の隠された事実を発掘、東日本大震災後は原発問題に精力的に取り組んだ。」


 との記事である。
 この山田孝男なる記者の「風知草」というコラムは、何度か読んだことがないわけではないが、いささかも印象に残らない、ただの駄文。
 昭和12年の南京戦で、日本陸軍の2少尉が「百人斬り」競争を演じたとするデタラメ記事を、当時の東京日々新聞、大阪毎日新聞などが報道したが、いまだにそのウソを認めない最低の新聞である。

 デタラメ記事を書いた浅海記者のようなゴロツキをいまだに擁護し、社としての反省、謝罪がないまま、何が「記者クラブ賞」だ。恥を知れ。
 毎日新聞のヨタ記事のおかげで野田・向井両氏は戦犯にされて、処刑された。その恥を注いでくれ、本当のことを言ってくれと懇願する遺族を毎日新聞は足蹴にしてきた。
 
 ありもしなかったことを、われわれ子々孫々に至るまで、支那やアメリカに言われて、屈辱を受けて来た。
 よくもそんな新聞社に勤務できると、唖然とする。人間のクズである。

 それに言わせてもらえば、新聞記者どもは、仲間内でよくも「賞」を出し合って、自慢げに自社の新聞に仰々しく載せたものだ。
 お仲間同士で褒め合って、「賞」を創って順繰りに“功労者”に出すまでは良かろう。勝手にやっていればいい。

 しかし、それをご大層に新聞の1面を飾り、世間に告知して自慢する神経がとうてい理解出来ない。これで議員や役人の「お手盛り」は批判するんだから、ますます破廉恥極まりない。
 これでは「日本記者クラブ賞」が文化勲章並みの誉れみたいである。顔写真まで大きく出して、何を偉そうに!

 あくまでこんな賞は身内の話である。世間様にお知らせするようなものではない。その程度の謙虚さが記者どもにはないのか。ないんだろうね、バカだから。
 毎日新聞は、「前例に従いました」とでも言うんだろう。1972年以降、こういう身内褒めが始まったようだから、毎年、ずっとつづけてきたのであろう。

 要は、ユダ金の手先になったご褒美なのだ。
 新聞記者は、例えばどこかの企業の不祥事をかぎつけると、その企業に出向いて「確認」と称して取材をかける。企業は不祥事が露呈しては困るから、大慌てで記者を、ソープランドにお連れし、銀座で豪遊させ、十分なるお小遣いを与え、さらには不要な広告を全面広告で打って、新聞社に口止めを依頼する。
 もみ消してもらう。
 記者はそれをおねだりするために「取材」に行く。

 いくらでも奴らの蛮行はある。押し紙もその一つ。押し紙とは、新聞社が、その新聞を配達する販売店に対して、必要部数を超えて押しつけているとされる新聞のことである。売れてもいないのに、押し付けた分だけのカネを回収する手口。そうしないと売れないザマになっている。こんなヤクザも顔を赤らめる非道をやっていながら、口をぬぐって、「記者クラブ賞」をいただきました、などとよくも図々しく言えたものだ。
 山田よ、「押し紙」問題をそのコラムで書いてみろ。

 こういう卑しいことをやるのが、明治時代には「羽織ゴロ」と軽蔑された職種の連中なのである。「羽織ゴロ」とは立派な羽織を着て、他人の不正を嗅ぎつけ金品をゆすり、恐喝をするようなゴロツキのような記者を称した。
 現代でも、やつらがやることは同じである。五大新聞とて、みな同じ。そういう事はないことにして、「記者クラブ賞」とは本当に嗤わせやがる。

 いや、政治部記者はエリートだ、立派な言説を書いているから賞に値すると記者どもは言いたかろうが、ならば問いたい。
 国家予算は一般会計と呼ぶおよそ80兆円があるが、ほかに特別会計387兆円がある。一般会計の5倍。特別会計財務省管轄といいながら実際は各省庁で勝手配分し勝手に使えるカネである。国会の承認がいらない。

 こういう役人どもの汚れた手口を、新聞記者はほとんど報道しない。国民に秘密になっている。報道しないのは、テメエたちが特別会計のなかからオコボレをいただけるからである。これがエリート政治記者であって、どこが「賞」に値するというのか。

 さらにいえば新聞は政治記事、経済記事だけで出来ているんじゃない。
 タレントや政治家のスキャンダルを暴き、どうでもいいスポーツの結果を事細かく報じ、インチキのインフルエンザ予防接種を推奨する。下品な週刊誌の広告まで載せている。

 同じ社の人間が書いている記事であり、広告ではないか。政治記者は偉いから与り知らぬとは言わせない。むしろ、大衆は政治記事を読まなくても、いわゆる三面記事を読むために購読している。それが実態である。
 賞をやるなら、裏でイヤな仕事にも耐えながら新聞を支えている記者をねぎらったほうがまだしもヒューマンであろうに。

 山田孝男は、『小泉純一郎の「原発ゼロ」』という本を上梓している。小泉が最初に原発ゼロを言い出したときに、この山田がスクープしてコラムにかいたので、世間が驚いたとのことで、それも記者クラブ賞の評価につながったらしい。

 広告を見ると「元総理の電撃発言で政界・世論は騒然! 発言をスクープした毎日新聞記者が、老小泉の『憂国の至情』に迫る!」ときたもんだ。
 バッカじゃないの。
 なにがスクープだ、なにが憂国の至情だ。

 あれはアメリカの石油業界が日本の原発を停止させるため、あるいは日本の核武装を絶対に阻止するために仕組んで、小泉と細川に表に出るように言ったのであり、それを毎日新聞に取材させて火をつけさせただけのこと。
 アメリカのポチで売国奴の小泉に「憂国の至情」なんかあるわけがない。

 あいつは親のコネで慶応大に入り、芸者を殺して英国に逃亡した男で、カネのためならなんでもやる。アタマは空っぽ。政治の志なんかあるわけない。竹中平蔵と組んで、郵貯のカネをアメリカに差し上げようとしたのであり、日本から正規雇用の労働者を激減させた元凶である。
 
 結局のところ、山田孝男はまっとうな記者ではない、クズだとわかるだけの話である。